勉強会「福祉と介護の質を問う—袖ヶ浦養育園虐待致死事件を受けて—」開催速報
さる2月25日、勉強会「福祉と介護の質を問う—袖ヶ浦養育園虐待致死事件を受けて—」を開催しました。事件への即応性という点で急な開催であったにも関わらず、この問題について真剣に考える医療・介護・福祉の専門家や県議・市議、行政官といった多様なステークホルダーの方々に集まっていただくことができました。
勉強会では、まず司会の田口から、今回の事件の経緯とその背後にある問題の概要が説明されました。東京財団の三原さんからは、介護施設サービスの第三者評価をめぐる現状と課題について具体的な数値を示しつつ、興味深い問題提起が行われました。
つづいて千葉県重症心身障害児(者)を守る会の田中会長から、入所自体が難しい障害者施設に対しては、サービス提供側に物を言うことはそもそも困難であるという問題を、障害児(者)の親の観点から明かして下さいました。最後に千葉市障害企画課の石井さんが、障害者福祉サービスの第三者評価のツールとして、既存の相談支援専門員の活用が現実的であるとの提案がなされました。
これらの発表を受け、指定発言者の石井ひろ子、亀田郁夫両千葉県議を始め、会場からは活発なご意見が出され、予定を若干すぎるまでディスカッションがつづきました。今回は大きな気づきの機会となりましたので、医療構想・千葉としても、引きつづきこの問題を取り上げていきたいと考えております。皆さまからのご意見ご感想をお待ちしております。
■勉強会「福祉と介護の質を問う—袖ヶ浦養育園虐待致死事件を受けて—」
日時:2014年2月25日(火)18時から
場所:京葉銀行文化プラザ7F中会議室
主催 医療構想・千葉 http://iryokoso-chiba.org/
■プログラム
18時〜 |
開会の辞 |
増山茂 医療構想・千葉 幹事、東京医科大学教授 |
司会&説明 |
田口空一郎 医療構想・千葉 幹事、一般社団法人フューチャー・ラボ代表理事 |
|
18時15〜 |
問題提起 |
三原岳 東京財団研究員・政策プロデューサー |
18時35〜 |
家族の視点 |
田中鈴子 千葉県重症心身障害児(者)を守る会 会長 |
行政の視点 |
石井和孝 千葉市障害企画課 |
|
19時10〜 |
会場全体討議 |
|
指定発言 |
石井ひろ子 千葉県議会議員 |
|
19時50〜 |
閉会の辞 |
竜崇正 医療構想・千葉 代表、浦安ふじみクリニック |
増山 茂 (どこでもMYカルテ研究会・東京医科大学渡航者医療センター) |
田口 空一郎 (一般社団法人フューチャー・ラボ) |
竜崇正 (医療構想・千葉 代表、浦安ふじみクリニック) |
三原岳 (東京財団研究員・政策プロデューサー) |
田中鈴子 (千葉県重症心身障害児(者)を守る会 会長) |
石井和孝 (千葉市障害企画課) |
石井ひろ子 (千葉県議会議員) |
亀田郁夫 (千葉県議会議員) |