政策・提言
■代表・竜による現地リポート

本日佐原病院で外来診察をして来ました。佐原地方も被害を受け、病院の駐車場は朝は陥没して入れない状態でした。かなり揺れたようですが、職員の献身的努力で患者さんに被害はなく、本日の外来診療も通常に近くできました。しかし地震による断水と、昨日の計画的?停電により電子カルテシステムが少しダウンし、生理検査などがシステムから見えない状況になりました。病院の安全電源は手術の照明や人工呼吸、点滴など患者さんの安全を守るためであり、診療の流れを維持するためには設定されていません。水が出ないため、内視鏡検査など、検査の多くが中止になりました。被災場所でもあり、病院でもあるのにかかわらず、計画的に停電されたことに怒りを覚えます。県立病院であるので千葉県知事から抗議が、また地元の香取市からも、日本政府及び東京電力に抗議すべきと思います。次回からは香取市は計画的停電からの除外地域になったようですが。患者さん用の飲料水は自衛隊の給水車から確保されていますが、トイレなどは職員がプールの貯水など、近くから工面して病院各場所に確保してありました。
市内の古い建物は一部崩落していました。6か所のガソリンスタンドの内、営業しいたのは1か所で、国道51号線に長い渋滞がありました。コンビニに食料はなく、水なども確保しにくい状況でした。東関東高速道路のサービスエリアの売店は閉鎖で、ガソリンスタンドは下りは休業でした。総武線は千葉から成田まででそれより遠くの成田、佐原、銚子までは運行していませんでした。佐原には多くの高校があり彼らはいつもJRを利用しているのですが、どのように学校まで通っているのかは不明です。ちなみにちばのJR線は外房線が運休、内房線は君津までです。公共交通をとめ、物流をとめ、ガソリンが手に入れにくい状況でどのように、国民の健康、教育、経済活動を守るのでしょうかのでしょう?
日本国は指揮命令する政府はなく、東電の記者会見の代行をし、東電の言いなりになる政府があり、被災者の救援と安全を守る政府がないということがわかりました。今は未曽有の大災害で、戦争状態と一緒です、その指揮官は総理大臣でしょう。宮城県、岩手県、青森県、茨城県、千葉県と広域に及ぶ被災地域を救うのは国しかない」のにそれが機能していない。市町村機能が崩壊しているので、まだ助けを待っている、生きている人がいるのに、国として何もしていないように思える。今日は夜千葉市内を見て回ったが、ネオン、満床の電気、たばこの自動販売機など節電は不十分だ。それなのに公共交通をとめ、物流を停滞させるとはなにごとだ!。被災地もつらいから、お前らも我慢しろではだめだ!被災地や被災者を救うためには、災害を免れた地域の経済活性で、歳入を増やして支えなければ誰が支えるのだろうか・これが今日、被災地で働いた率直な感想だ。

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平成23年3月15日

医療構想・千葉 代表 竜崇正