政策・提言
第五回どこでもMYカルテ研究会を開催いたします。

 2010年7月に第1回どこでもMyカルテ研究会が行われてから、2年が経とうとしています。この間、さまざまな地域でMyカルテ、マイ病院を実現するための技術的医療的トライアルが行われ、近未来のその形が見えつつある気がします。またシームレスな地域医療連携も各地でその成果があがってきています。ただここではもう一歩進めて、2012年度の診療報酬・介護報酬の同時改定で医療から介護への連携と在宅医療の充実が示されたように、在宅看護・介護まで含めた地域包括的な連携が要請されているようです。
 少ない医療費で長い平均寿命を達成しているのは、効率よい日本の医療制度のおかげとされてきましたが、はたしてそれだけでしょうか?多くの人が指摘しているように、高い日本人の健康衛生水準、それを支える地域のつながりも大きく寄与しているに違いありません。私たちは、日本の医療看護介護における機能分化と連携がまだまだ不十分で非効率的であることを認識し、これを改善するための情報共有の透明性を獲得してゆかねばならないと思います。認知症など精神的ケアが問題になってくるこれからの現場ではこの情報共有にさらに困難さが伴う ことでしょう。
 第5回の研究会では、病院、診療所、訪問看護ステーション、居宅支援事業所、介護まで含めた地域のネットワークに取り組んでいる現場ー福岡・世田谷・長野・長崎・神奈川から意見を伺います。とくに神奈川県では県をあげてこの問題に取り組むことが決まったようですので、黒岩神奈川県知事にその決意をお伺いしたいと考えています。
みなさまぜひご参加ください。

■第五回どこでもMYカルテ研究会
~医療・介護・福祉を結ぶどこでもMyカルテ~
~黒岩神奈川県知事にその本気度を聞く~

主催 どこでもMYカルテ研究会
共催 医療構想・千葉 http://iryokoso-chiba.org/
NPO法人医療福祉ネットワーク千葉 http://www.medicalwel.com/

■日時
2012年 6月 2日(土) 13:00~17:30

■場所
東京海上日動ビル新館15階 第一会議室
東京都千代田区丸の内一丁目2番1号
http://www.saiyou.tokiomarine-nichido.co.jp/information/tokyohon_map.html

■参加費
2,000円

参加希望者は、氏名・所属を明記して以下までお申し込みください。
申し込み先 dokodemomyrecord@gmail.com
※ なお、懇親会を予定しております。(会費5000円 同日18:00~)
懇親会出席の有無もあわせてお知らせ下さい。

■プログラム

総合司会 田城 孝雄(順天堂大学健康学科教授)
     溝尾 朗(東京厚生年金病院内科部長)

13:00

開会の挨拶
増山 茂(どこでもMYカルテ研究会・東京医科大学渡航者医療センター)

13:05

田城 孝雄教授(放送大学教養学部)
「地域医療再生計画における電子カルテネットワーク」

13:15

姫野 信吉理事長(医療法人八女発心会 姫野病院/福岡・八女郡)
「地域医療連携とどこでもMyカルテをクラウド上で実現」

13:35

片山 智栄先生(桜新町アーバンクリニック/東京・世田谷)
「医療と介護のどこでもMYカルテクラウド型在宅医療連携システム-EIR(エイル)-」

14:00

山口 典枝代表取締役(メディカルアイ株式会社/長野・須坂)
「クラウド型カルテによる情報共有を中心とした地域見守り支援システム」

14:25

松本 武浩先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療情報学)
「長崎県における「どこでもMy病院」への取り組み
「あじさいネットワーク」の全県展開によるボトムアップ型EHRの構築」

14:55

休憩

15:05

北原 茂美理事長(医療法人社団KNI/北原国際病院)
「スマートホスピタル構想(仮題)」
座長(予定):藤本 康二先生(経済産業省ヘルスケア産業課課長)

15:45

黒岩 祐治神奈川県知事からのご挨拶

15:50

森川 富昭先生(慶応大学藤沢キャンパス)
「神奈川県の医療グランドデザイン・Myカルテ構想(仮題)」
座長:野口 聡先生(経済産業省 大臣官房調査統計グループ参事官)
野田 啓一(慶応大学藤沢キャンパス)

16:30

野口 聡先生からのご挨拶

16:40

国立精神・神経医療研究センター 伊藤 弘人先生
「次期医療計画と精神疾患:認知症・情報共有・地域連携」

17:10

総合討論会
司会:竜 崇正(医療構想千葉代表、NPO法人医療福祉ネットワーク千葉理事長)
田口 空一郎(構想日本・河北総合病院)

17:25

閉会の挨拶 竜 崇正