私ども、医療構想・千葉 http://iryokoso-chiba.org/index.htmlは昨年6月の発足シンポジウム以来、
いくつかのテーマでシンポジウムや提言をまとめてまいりました。
その発足の根幹にあったのは、千葉における医療崩壊の深刻さでした。
第一回シンポジウムではその現状分析・処方箋の提示などを試みております。
千葉県に新しい医育教育機関を、というのは解決方法の一部をなす可能性があるのではとその時点から考えておりました。
http://lohasmedical.jp/news/2009/06/14155920.php?page=3
最近、この領域で新しい動きがみられています。
私ども、医療構想・千葉では、この動きに対応し、以下のような討論会を企画しました。
様々な立場からの意見、とくに実際の現場をご存じの方のご意見を頂戴したいと考えております。
医師不足による病院の閉鎖・規模縮小などが相次ぐ中、現政権は医師養成数の増
加を打ち出しました。しかし、千葉県のような人口当たり医師養成数が全国最低
レベルの県では、この程度の医師養成数の増加ではどうにもならない医師不足に
悩まされています。これは医師の不足というより医師養成システムの偏在という
べきかもしれません。
人口当たりの医学部卒業生数は、圧倒的に西高東低です。例えば、九州の人口は
1320万人ですが、10の医学部があり、年間約1000人の医師を養成します。四国の
人口は401万人で、4つの医学部があります。これは、人口1300万人で11の医学部
がある東京と同レベルです。一方、千葉・茨城・埼玉県の人口は合計1630万人で
すが、医学部は4つしかありません。うち一つは防衛医大のため、実質的には3つ
しかないともいえます。ちなみに、千葉県は人口620万人、医学部は1つ。
2月21日、朝日新聞は「医学部新設、3私立大が準備」というスクープ記事を発表
しました。ただこの中には千葉をベースとしたものは無いようです。一方、全国
医学部長会議や日本医師会は、新しい医学部の創設など言語道断である、という
意見を開示されております。
昨年の夏の政権交代後、新設医学部についての議論がタブーではなくなってきま
したが、現実的な制度設計については各人各様で意見の差が大きいようです。
さて、真実はどのあたりにあるのでしょうか。あるとすれば、受益者である患者
住民市民の視座から見えてくるところにあるに違いありません。
今回、医療構想・千葉では、千葉県でどうすれば医師養成数を増やせるか、新し
い医育教育機関が千葉には必要なのか、もし千葉に作るとするとどこに誰が作る
のが最適なのか、どのような方法論(4年制メディカルスクール?or6年制医科
大?)がありうるのか、などにつき、各界の当事者に大いに議論していただこう
と下記討論会を企画しました。
ぜひ皆さまの、とくに現場からの切実なご意見をお聞かせください。
◆2010年3月13日(土) 10:00-12:00 会費:無料
◆懇親会 12:00-13:00 会費:2500円(予定)
◆
了徳寺大学201教室
〒279-8567 千葉県浦安市明海5丁目8-1
TEL:047-382-2111(代表) FAX:047-382‐2017